【2015ドイツ式結婚行進曲:1】両親他ご一行様、ハノーファーに到着す


私が結婚すると聞いて、日本から多くの人がやってきてくれた。日本から遠路はるばるやってきてくれたのはうちの親や友人も含めて総勢8名。お盆の航空券が一番高い日にも拘らず駆けつけてきてくれた。


…という書き方はやや正確さに欠ける。未だに現役で仕事をしているうちの両親、お盆かゴールデンウィークでもないとまとまった休みが取れないのだ。母親こそなんとか10日間滞在したものの、父親は実質6日間の滞在で先に帰国してしまった。


航空券の手配をしたのは…もちろん私。「お盆」さらには「Q州発」(こと海外という意味では)「旅慣れていない人たち」という条件から引き出される最適解は「羽田空港発のANA」だった。1年近く前に予約したのにお一人様20万円ほど…安い時期なら十分プレエコを狙えるいいお値段である。


さらに、東京から叔父と叔母が参加。このお二方は、なぜか同じ飛行機なのだが共同運行しているルフトハンザから買ったほうが5千円だか1万円だか安くついたのでルフトハンザから買う。これがあとあとちょっとした問題になる。


…ちょっとした問題とは。ANAから買った航空券に関しては事前に座席指定がANAのサイトからできたのだけど、ルフトハンザの航空券に関しては無理。出発24時間前になったらできるかと思い24時間前にルフトハンザのサイトに行ったけど、乗り継ぎのドイツ国内の便の座席指定はできたものの、肝心の日本からドイツまでの座席指定ができない。これは困ったなと思いつつ、ダメ元でルフトハンザの予約番号をANAのサイトに打ち込んでみたら…座席指定ができた。


というわけで、もしネットでこの情報をお探しの人がいた時に備えて…


ルフトハンザの予約番号で共同運航便のANAのサイトからのオンラインチェックインは可能である。


もっとちなみに書くと、帰りのハノーヴァーからフランクフルトを経由しての羽田行き、最初のハノーヴァーからフランクフルトまではルフトハンザ運行。この搭乗券は、ANA発行の予約番号を使ってルフトハンザでオンラインチェックインすることも可能でした。ANAとルフトハンザ、かなり仲良くというか、予約の共有をしている感じです(だったら、他社の座席指定もできるようにしろや…とも思うが…)。


それにしても世の中変わったというか、羽田からフランクフルトまでヒコーキが出ているという。というか、ヨーロッパ線の大半がいつの間にか成田から羽田に移動したと聞く。しかも、日付の変わった午前0時過ぎに羽田を出て、フランクフルトに着くのは午前6時前。ほとんど時差を感じさせない素晴らしい時刻設定。まあ、見方を変えると、ヨーロッパ出張のビジネスマンの場合、ホテルにチェックインする間もなく、そのまま仕事に行け!となるひどい設定なのだが。


午前6時にフランクフルトに着いたご一行様。2時間ちょいの接続でハノーヴァーへ。うちの家人、時差ボケを理由に爽やかな(と思われる)ルフトハンザの早朝便でビールを頼んだらしい。それってスーパービールクズって呼ばれる人たちじゃ…いや、きっと時差ボケがあるから許される…ということにしておきましょう。


朝の8時にドイツの空の上でドイツビールをうちの家族が満喫しているその頃、ハノーヴァー空港の駐車場で頭を抱えている人がいた。…私なんだけどね。


今回は、一連の結婚式行事の後に、うちの家族をドイツ観光にお連れしよう…という計画がある。旅程などはのちのち紹介するけど、6泊7日の旅行。ジャーマンレイルパスを使って鉄道で移動…も考えなくもなかったが、スーツケースをゴロゴロ引いて駅からホテルに移動する手間や、何より一人あたりの費用を考えると実はレンタカーを借りるほうが楽で安いと気がついたので車を借りたのだ。ジャーマンレイルパスにはいろいろな種類がある中でざっくり書くと、今回の旅行で必要なパスはお一人様3万円程度。一方レンタカーは10日間で10万円代前半。6人分で計算すると、ガソリン代まで考えてもレンタカーのほうが安い。


で、車種もいろいろ考えた。6人だから、7人乗りの乗用車(日本で言えばトヨタのシエンタみたいな車)でもなんとかなる計算だが、それだとレンタカー代が10万円を切るくらいになる反面、スーツケース他荷物が載せられるかちょっと自信がない(というか、多分、載らない)。となると、自動的に選択肢は狭められてミニバンになるのだが…。


…思ったより、でかい。


いや、車長や車幅は想定内なんだわ(ふたたびざっくり書くと、長さ5メートル、幅2メートル)。だけど、高さ2メートルは…想像以上に高いぞ。実はこれがあとあといろいろ問題になる。


さらに、この車、車内の設備はしょぼい…明らかにレンタカー仕様の低グレード車なのだが、実は新車だったりした。厳密に言えばまるっきり新車じゃない。1000キロほど走っていた。…つまり、おそらく私はこの車を2番めくらいに借りた人なんだろうなあ。レンタカーとはいえ傷ひとつないクルマというのはちょっと緊張する。


特に悪天候だったわけでも誰かがストライキをしていたわけでもなかったこの日、ヒコーキは定時に到着。真新しいレンタカーのミニバンに家族4人と嫁(この時点では嫁ではないが…)と自分を乗せて出発進行っ。
(書いてて思ったが…こりゃ先は長いぞ)