デンマークの海辺でホリデー(と書くと響きはいいのだが…)

デンマークへ行ってきました。1週間ほど。ホリデーに。


行ったのは、10月の最終週。デンマークの海辺の村へ。


…もうすでに意味不明ですが続けます。


10月の終わりごろって、アイルランドもドイツも学校の秋休みがあるのね。で、その期間を狙ってCさんの友人の5家族11人が揃ってデンマークの海辺の村の別荘を借りて1週間のホリデーとなったわけです。


デンマークの海辺、たくさんの別荘が点在している。海辺の別荘は当然夏場が忙しい。そのかわりに閑散期にはにわかには信じられないような値段でプール、サウナ付きの別荘が借りられるというわけ。で、そこにドイツ人が大挙して押しかけるという構図。


だが、ちょっと待ってほしい(某新聞のマネ)。デンマークって北欧だよね。北欧ってさ、物価がやったらめったら高いところじゃないのか?仮に安く別荘が借りられたとしてもその他が高かったら意味がないんじゃね?…そんな疑問も当然ある気がする。まあ、その話もしていきます。


10月24日(土曜日)。朝6時。某高速のサービスエリアに私のそらまめ号(にんじん号の後継の私の車。この話もそのうちしますので…)他計4台が集合。もうこの時点で私には意味不明。だってホリデーだよ。なんでさ、休暇に行くのに朝の4時過ぎから起きて、夜明けのはるか前の6時に集合してるわけ?


そのお答えはCさんにしてもらおう。


「渋滞を避けるためよ」


…Cさんいわく、途中で通過するハンブルグのあたりが渋滞する可能性があるらしい。だが、ちょっと待ってほしい(その2)。いくらハンブルグが都会でも土曜日の朝に渋滞するか?


うちの近所の集合場所からこのデンマークの海沿いの村まではざっと6時間の道のり。途中休憩を挟んだりしたが、昼の12時半には別荘近所の村に到着。ここの不動産屋で鍵をもらうわけだが…


不動産屋:「2時までは鍵は渡せませんよ。清掃その他が終わってませんから」


…何のために朝の4時に起きたんだよ。


無意味に1時間半ほどビアガーデンで時間を潰し(運転手を含め全員コーヒーを頼んだ)、2時になりようやく別荘の鍵をもらう。


村からさらに20キロほど走ったところに別荘はあった。


見ての通り、コテージですね。


このコテージ、まあ、凸の字を思い浮かべてください。中央に玄関、リビングがあって左右に寝室が2ブロック、各ブロックに寝室が3-4あって、寝室は計7、一つの寝室は二段ベッドが2つ(4人部屋)な以外は、ダブルまたはツインルーム…つまり最大16人が泊まれる計算になる。…ただし、


一つの部屋はまさかの窓なし。当然この部屋は物置となる。


そして、凸の字の上に出っ張った部分にプールとジャグジー、サウナがある。プールの広さはさあ、横6メートルの縦3メートルといったところか。子供が喜びそうな滑り台まで付いている。ちなみに、後で書くけどこの滑り台で私は怪我をする。


車4台から11人(大人8名、子供2名、乳児1名)がぞろぞろ降りてきて荷物を下ろす。11人だったら乗用車3台で事足りる計算だが、4台に分乗した。なぜか。それは、おそろしいまでの荷物の多さ。


別荘を借りるにあたって、基本、すべては自前となる。鍋釜や食器のたぐいはさすがに用意されているが、それ以外のベッドリネンからトイレットペーパーに至るまで全部自前で持参。まあ、なので、安く借りられるのだが、面倒といえば面倒である。

(最終日に撮影したので部屋が散らかってますが見なかったことに。)


見慣れた自前のシーツとベッドカバーをつけると、ちょっと落ち着く不思議。Cさんいわくデンマークではいつものことらしいのだが、マットレスが柔らかすぎて気持ち悪かった。


さらには、食材や飲み物すら全て持参。デンマークに比べるとドイツのほうが間違いなく物価は安いので酒からジャガイモに至るまでぜーんぶ持参。1週間滞在したが、毎日交代で夕食を作り、外食はたったの一度だけ。その一度も、お持ち帰りピザという徹底的なドケチ…じゃなかった質実剛健ぶり。


あ、一つの例外があった。連中は朝食に重きをおいていて、毎朝焼きたてのパンをベーカリーから仕入れてこないと気が済まないのだ。毎日交代で焼きたてのパンを10キロほど離れた最寄りの村まで仕入れに行っていた。


この先、実は特筆すべきことはほとんど起こらなかった。良く言えば、1週間ほど散歩をしたり家の中でゲームをしたりのんびり過ごした。悪く言えば、1週間退屈に過ごす。残念ながらせかせか日本人の私には後者。1週間も何もせずにボーっとする問ことがにわかには信じられないというか、せっかくデンマークくんだりまで来ているのに、観光すらまともにしないというのはにわかには信じられないというかなんというか。


観光は一日だけ出たのよ。50キロほど離れたThyboronという村へ。だが、残念ながらこの日記的には書くことはなし。


家の周りの散歩として海辺にも行った。10月の終わりの寒風吹きすさむデンマークの海辺…。日本の冬の海なんて行っても間違いなく誰もいないが…いるわいるわ酔狂なドイツ人が。なぜドイツ人と断言できるかというと、駐車場に停まっていた車がのきなみドイツナンバーだったからね(まあ、私のように、ドイツナンバーに乗った外国人…という可能性が全く無いわけではないが、滞在中に見かけた人で明らかにヨーロッパ系ではない外国人は誰も見なかった気がする)。


幼児も含めて11人という大人数は、別荘を割り勘で安く借りられるというスケールメリットがあったが、反面、集団行動を難しくした。特にうち一人が乳児なので行動に相当な制約がかかった。この点でも私はかなりがっかりすることになる。もし、一人だったら、あるいはCさんと二人だったら今日はあそこに行き、明日はそっちに行き…とできたのだが。本当に1週間もったいないことをした。


もったいないことをしたといえば、このグループの究極の質実剛健ぶりにも触れておかないといけないかも。というのも、一人頭にすれば本当にわずかな金額を節約するために、出発(退去)前の清掃を自前にしやがった。それで最終日の数時間を掃除に費やす。ホリデー内の貴重な時間という点で考えると、本当にもったいないことをしたと思うのだが、Cさん以外はいくらかのお金が節約できてよかったと考えている模様。価値観の相違を痛感した。


なんか知らんが、子供のうちの一人(幼稚園児)に私はやたらと気に入られた。なんかずっと子守をしていた気がする。多分だけど、子供には精神年齢が近い人間を見ぬく能力があるんじゃないかな。で、一番精神年齢が近い私と仲良くなったと。さっき書いた怪我はこの子に関連する。この子が水が怖いのでプールでは誰かが必ずついていないとダメ。で、滑り台を使いたいんだけど一人じゃ怖い。かくして、滑ってきたら下で受け取る(抱きあげる)ように頼まれる。


コドモ:「もっと(滑り台の)近くまで来てー」
私:「ここ?」
コドモ:「まだ遠いー。もっと近くにー」
私:「これ以上近くまではいけな…ゴツンッ」


予告なしに滑ってきたコドモに真正面から頭突きを喰らいました。左目が殴られたボクサーのようになりましたとさ。ちなみに幸い石頭のコドモは無傷。泣きもせず。なので、この事件は翌朝私が目の周りを腫らして連中の前に現れるまで誰の知るところでもなかった。


正直な話、来年以降この面子で一緒にホリデーに行くことは考えたいと思っている。私としては山に行きたいのに、Cさんは海が良いっていうのよねー。どっかの猫じゃないけど、海なんてただの大きな水たまりだと思うのですが…。