アイルランドにおける労働争議の本質とは?

日本でまともに会社勤めをしたことがないので絶対の自信はないのですが、お勤めの会社がストライキを起こしたら、(管理職ではない)社員はとりあえず会社に行って、「スト決行中」とか書いたハチマキをしたりとかで、自分たちの要求を通そうとしますよね。デモ行進や集会などに出ますよね。


ところが、アイルランドは…少なくとも、アイルランドの公務員の方々は違うみたいです。


いろんな新聞記事を総合すると、アイルランドの公務員がストライキを起こした模様。そもそも日本の公務員ってスト権がないはずだから(そうですよね)、ストを起こしたこと自体、日本的な感覚ではすごいのですが、そのストライキ中に公務員がやったことがさらにすごい。


タクシーの運転手さんとかによると、ダブリンの町中が月曜日の夜、週末並みの大盛況だったそうな。つまり、


明日はストライキ→明日は休みだ→飲みに行こう→わーい


というあまりにわかりやすい図式が成り立っていた模様。


さらに、火曜日には北アイルランドの南との国境の町Newryの高速道路の出口付近(現状ではダブリンから続いている高速道路の終点)で時ならぬ6キロにわたる大渋滞が起きていたそうな。ただいまポンドに対してユーロは有利な状況にあります。なので


明日はストライキ→明日は休みだ→(英ポンドを使っている)北アイルランドに買い物に行こう→わーい


という、これまたあまりにわかりやすい図式が成り立っていた模様。(参考記事


考えてみればすごい話です。自分たちが飲みに行ったり、買い物をしているうちに自分たちの要求を通そうという根性は。


日本の公務員の方々を、お役所仕事だとか親方日の丸だと批判される方々、どうぞ、アイルランドにお越しになりこの救いようのない公務員の方々に石に言葉を教える覚悟で説教してあげてください。無駄であることは私が自信を持って保証したします。


今日の教訓:果報は買い物をして待て