【他事騒音】あえてヨッパー大臣を擁護してみる

Mixiとかブログを見て思うんですけど、最近一言居士タイプの書き込みって多いですよね。ヨッパーのオッサンが居酒屋でくだを巻いているような感じの個人的意見の垂れ流しというかなんというか。よほどの独自の視点がない読んでも限りつまらないと思います。


さて私、ただいま酔っております。というわけで、あえて逆張りのヨッパーのくだをば(マテ)。以下はヨッパーのくだと最初に明確にしておきます。読んで文句言うなよ。


どうも本日の日本のトップニュースはどっかの大臣が記者会見のとき酔っていたとか酔っていなかったとか。今の政権、マスコミから完全に嫌われていて、何をやっても批判される嫌いがある。そういえば森政権の末期もこんな感じだったなあと。…ってかさ、数日前の日記で書いた「何をやってもダメ」って状態になってしまっていると思う。もうこうなるとよほどの大どんでん返しでもない限りこの政権は持たないし、半年以内に必ず行われる衆院選で現政権は惨敗する。総理が過労死でもすれば話は別だろうけど、もうこれは規定路線であると思う。


でね、そーゆー状況だから今回のヨッパー大臣はいい格好の批判ネタになった…ってか、ネタ的には完全に自爆テロの様相。だけどさ、今回の騒動を冷静に見て、いくつかの仮説を立てました。


これ、ほぼ絶対間違いないという自信がありますが、大臣は眠かった。確かに、今この瞬間の私がそうであるように酔っ払うと眠くなります。ろれつが回らなくなります。反応が鈍くなります。だけどこれらって泥酔してるからという可能性も確かにありますが、ただ単に眠いときも同じことになると思うんですよね。


いや待て、ただ眠いだけじゃあああはならない…というご指摘ごもっとも。そこで大臣が言ってた「風邪薬を飲みすぎた」という言い訳。果たしてこれが信じるに値するかどうかという点。実は私、信じるに値すると思ってます。誰も指摘していないのが不思議(ってか現在の内閣が何をやっても批判される状況では指摘する人がいない)なのですが、こっち(ヨーロッパ)の薬は日本のそれよりかなり強いという事実があります。


留学生とかこっちに来て間もない人が風邪を引いたりしてこっちの薬を飲んだ際にその強さでひっくり返ってしまう人が結構います。つまりね、あえて大臣を擁護する立場に立つと、時差ボケでぼーっとしている状況の中半日の国際会議は過酷で、そこに風邪が追い討ちをかけた。それで慌てて現地で買った薬を飲んだら副作用でとんでもなく眠くなった…しかも日本の薬の感覚で大事な記者会見の前に利くようにと思って通常の2倍の量を飲んだ…という状況はありえないとは言い切れません。長旅の後時差ボケのまま眠れないまま国際会議に出てかっかとして36時間寝ないまま…なんて事態もなかったとはいい切れない。実際仮にファーストクラスで移動したとしてもあの長旅は堪えますよ。


ひでかすがなるほどと思う面白いことを言ってました。もしかしたら大臣は現地の医者にかかって処方箋薬をもらっていたのではないかと。処方箋薬になると、処方箋なしで買える薬(英語ではOver the counter drugと言います)よりさらに強い効き目が期待できます。…ってことは当然かなり強い副作用も予想されるわけで。で、政治家は健康問題が浮上することを嫌うから医者にかかったことは隠したがる。なるほど、ひでかす、面白い推察だ。君にしては上出来です。


ただ、この仮説に無理があると思うのは、もしそうなら医者にかかった処方箋を証拠物件として正直に話せば現政権に対し坊主憎けりゃ袈裟も憎いっていう考えの人でもない限りある程度納得してくれると思う。しかしそれをしなかったということはこの仮説は正しくないのだろう。そして、翌日の会見でわざとらしく鼻をすすっていることが逆に胡散臭い…と私は思った。


とにもかくにもね、「一国の大臣である以上健康管理に気を配るのは当然だ」とかさ、「あんな醜態をさらしたんだから理由はどうあれ辞任すべきだ」とかいう意見があるようですが、これらの意見、あまりに正論です。あの醜態はさすがに国辱という言葉は使いたくないですがあまりに恥ずべきものです。


ただねえ、現在の社会って正論の前に批判ができないってか今まであいまいだった日本的な玉虫色の部分がクロと判断されるようになり、それに対する言い訳ができなくなって息苦しくなった…って部分は確かにあると思うんですよ。


例えばね飲酒運転。これ、机をたたいて強調しますが絶対に撲滅すべきことです。飲酒運転が引き起こしたあまりに悲惨な事故の数々。これらの厳然たる事実を見てまだ飲酒運転をしようというアホタレには免許を持つ資格はありません。これ、誰もが納得できる理屈だと思います。私も賛成です。それに大して反論すれば袋叩きに遭うことは容易に想像できます。


がね、これが行き過ぎて、例えば確かに深酒をしたけれど十分睡眠を取り翌朝は平気だと思ったのに翌朝飲酒検問で検挙されたとか、どっかの航空会社のパイロットが前日の酒のせいで操縦ができなかったとか、以前ならグレーゾーンとして扱われていた部分がクロになるようになったというのは間違いのない事実だと思います。


飲酒運転撲滅。この意見自体、まさに正論で批判のしようがありません。が、その批判できない正論ゆえに社会が息苦しくなっている部分もあると思うんですよね。以前ならなあなあですんでいた部分すら処罰の対象になるという。うまく言えなのがもどかしいですが、そのあまりに正論の前に批判の声を挙げることができないってのはちょっと怖い状況であるとも言えると思います。


ほぼ間違いのないと思われる推論として、今の政権はあと半年持ちません。ってことは3年のうちに総理が4回変わる事態になるわけで。私に言わせりゃこれこそ国辱もんですよ。外国人が「今の日本の総理の名前は?」と聞かれて答えられない状況は現在の日本の国際社会に対する立場の中で正しくないと思います。毀誉褒貶はありますが、小泉元総理なんて5年間の長期政権で世界中にその確固たる地位を知らしめたというのは事実だと思います。そして、現在彼のようなカリスマ性を持った人物が一国の長にならないのはある意味悲劇なんだろうなと思います。もっとも、カリスマとは半面に怪しさが伴うことも事実ですが。


以上、Snigelの他事騒音でした。ヨッパーのたわごとにご清聴ありがとうございました。おやすみなさい…ってか、もう1時半じゃねえか。寝るっ。