Samsungのモニタに物申す

土曜日は仕事でした。実は会社の一番大きな部署が大幅に人員を増やし場所が手狭になったと言うので、オフィスの模様替えをしようというわけ。平たく言うと、今まで1ブロックに6つの割で机が並んでいたところに、9つの机を詰め込もうという計画。平たく言えば、シンガポール航空のシートからRyanairのシートへ。はたまた、スターフライヤーのシートからスカイマークのシートへの変更…と言えばわかっていただけるでしょうか(余計わからなくなったと言うのは禁句)。とにもかくにも、詰め込み型の机の配置にして、できるだけ多くの社員を詰め込もうというわけ。

で、それがどう私の仕事にかかわってくるかというと非常に簡単な話でして、コンピュータを移動して、机の下を這っている電源だのLANケーブルだのを外してつなぎなおす…というのが仕事になるわけ。結構大変なのよ。机が50脚以上あると。

まず、金曜日の終業後。同僚が週末はどこに遊びに行くだのなんだの話しているのを横目に黙々と作業開始。机の下にもぐってケーブル、コンセント類を全部外し、やたらと重いデスクトップコンピュータと幸いにして最近全部買い換えたフラットスクリーンのモニタ、それからキーボードにマウスに電話に至るまで全部を会議室に搬入。

ま、やっていること自体単純明快、何にも難しくはなく専門的な知識など何にもいらないんだけど、まー、机の下ってのは埃がたまってるのよねん。埃だけならまだしも、ペンとか小銭は言うまでもなく、下手すると机の上で食べてて落っこちたグミとかポップコーンとかそんなもんも落っこちており、もともと繊細で多感な(自称)私はもうくしゃみが止まらなくなるわ、鼻水はたれてくるわでもう大変。それでも、「壊してしまうのは一瞬で出来る」というのは本当で、ケーブル類を外すことはことのほか時間がかからずに2時間ほどで作業終了。

そして土曜日。えっちらおっちらコンピュータその他を運んでケーブルをつなぎなおす。でね、机の下に電源コードやLANケーブルをつなぐ箱が床に埋め込まれているんだけど(ちなみに「フロアポート」と言います)、そこに外したケーブルをつなぐわけですが、電源はともかくフロアポートのほうは、コンピュータ室でちゃんとつなぎなおさなければいけないわけ。でね、会社の舞台裏、コンピュータ室のケーブル類ってこんな感じなのよ。

コンピュータ室のケーブル地獄

見た瞬間に嫌になりますよね。

もちろん、番号を照らし合わせればそんなに難しくはない、むしろ、しっかり間違いなくやれば簡単な仕事ではあるのですが、それでも朝の11時から始めてすでに午後3時を余裕で回っている。

で、それから今度は新しく増えた机にコンピュータ等を設置。…と言っても全部が全部新品と言うわけじゃなくて、新品もあれば、他の部署から融通してもらったものなどを含めて計8台。これをアホな私は小さな台車に全部いっぺんに乗せましたとさ。一部は箱に入っているものの、ほとんどすべては裸で。…と書くと、もう次は読めてますよね。

フロアーの入り口のドアのところにほんの数ミリ程度の段差がありまして、その段差を乗り越えようとした瞬間、

ガシャッ!

とイヤな音。見れば、ああ、台車の一番上に裸で載せていたSamsungのフラットスクリーンのモニタが床に落ちている。4つくらいの部品に分解されて。

あっちゃー。

久しぶりにやってしまいました。台車のなだれ事故。その昔量販店にいたときに台車1台分全部を売り場にぶちまけて以来でしょうか。もっともその時は、日曜消耗品(歯ブラシとかトイレットペーパーとか)ばかりだったので、被害はシャンプーのポンプの先が折れた程度でしたが。ただ、今度は19インチのモニタ一台。うちの会社の割引価格でひとつ200ユーロがバラバラに。こらSamsung、一メートルくらいの高さから人工大理石の床に落としたからって壊れるようなやわなモニタを作ってるんじゃねえよ!(フツー壊れるって)

さて、どうすべえか。

モニタはきちんとした形で廃棄されることが法律で決まってますので、仮にゴミ箱に入れてそれが回収業者から市に通報された日には、会社がえらい目に遭います。ゆえに、そっとゴミ箱に入れる案は事態をより悪化させるとして却下。

じゃあ、とりあえず形だけでもというわけで、その場で元に戻そうとしてみる。よく見ると何も割れておらず、かつ、実はねじも何も使わずにはめ込んでいるだけと判明。5分ほど悪戦苦闘した後に少なくとも見かけは元通りに復元。それを新しく入った社員の机に設置。で、祈るような気持ちで電源を入れると

おおお、ちゃんと電源が入った。おおお、ちゃんとWindows XPのロゴが出てきた。ちゃんと映ってる!さすがだ!Samsung!オレはお前を信じていたぞ

というわけで、土曜日の残業は大過なく終了。で、今日になってモニタを追加発注することになった私は、これまでの話の流れを一切無視して前任者の慣習を離れ、新たにNECのモニタを購入することにしましたとさ