【ドバイ出張記6】空港にて

まずは両替。


実は家に米ドルのたんす預金があってそれを今回は利用することに。ところが、たんす預金、100ドル札が2001年バージョンとか書いてあって、一部のネットでは「2002年以前の古い米ドル紙幣は受け取ってもらえない」とか書いてある。よく見ると1枚は1985年とか書いてあるし。さあどうなるかと両替のカウンターに出してみた。


係:「いくらですか?」
私:「さあ」
係:「ちゃんと数えてから渡してください」


…アラブとの最初の接触は怒られることで始まった。別に怒んなくてもいいじゃん。


結果、1985年の100ドル札は断られたが、ほかは問題なく受け取ってもらえた。


当たり前といえば当たり前、どの札がいくらかよくわからんのよ。前日の日記に書いたように、どうもアラブは信用できないという思い込みというか刷り込みがあるから、お札を係の目の前で数えてみたが…ちゃんと合っていた。


教訓:すべてのアラブ人が人をだますわけではない(←あまりに当たり前というか失礼。すいません)


お次は入国審査。


大行列。


この行列を抜けるのに1時間以上かかる。ようやく私の番が来た。入国審査官は、なんというのか知らんが、真っ白の衣装を着ていた。これ、俺だったら数分で染みを付けるだろうなあ。


審査官:「観光ですか」
私:「仕事です」
審査官:「写真撮りますから、メガネ外してそのレンズ見てください」


はんこ、ポン…。所要30秒。なんで俺、1時間以上も並んでたんだ?というか、おそらく日本のパスポートって信頼度高いんだろうなあ。こーゆー時に日本人でよかったとつくづく思う。


アラブは回教の国、お酒、飲んじゃだめらしい。酒屋でお酒を買うためには許可証が必要で、一時滞在ではその許可証はもらえないらしい。なので、到着後の免税店で酒を買っていくことは、一時滞在者の定石らしい(当社調べ)。


免税店で一番安かった青島ビールを買う。ちなみに、ギネスにハイネケンにバドワイザーにフォスターと割と有名どころのビールのみの扱い。青島ビール12本で11ドルなり(現地通貨の値段覚えてない…寝ぼけていたもので)


レジの係は中国人女性2名(たぶん)
。私の青島ビール見て嬉しそうに


レジ:「あなた、中国人?」
私:「日本人ですけど」
レジ:「コンニチワ。ねえねえこんばんはって日本語でなんていうの」
私:「こんばんわだよ」
レジ:「そうそう、コンバンワ。アリガトウ」


…なんで夜中の2時にこんなにテンション高いの、この人たちは。


荷物を受け取りに行くと、すでに荷物はベルトコンベアから降ろされていた。…何のための優先タグだったんだか。


ようやく外に出る。ここでも山崎豊子さんの小説ほかが頭の中にこびりついててさ、外に出た瞬間に人がわさわさと待っててさ、荷物を運んで小銭を稼ごうする人とかいるイメージがなんか頭の中にあったのね。それと同時に、そんなことはないとわかっていたのだが…なんていうんだろう。刷り込みの恐ろしさ…ってことかな。


もっともさ、これってすごく間違ってるんだよね。山崎豊子の作品って60-80年代を扱ったのが多くて、つまりそれを読んで中東に行くって三丁目の夕日を見て日本に行くようなもんだね。あきらかに間違ってる。


結果、確かに到着ロビーには客を待つタクシーの運転手がたくさんいたけど、きわめてフツー。


それではタクシーに乗ってホテルに向かいませう。