新聞沙汰?恐怖の予防接種

【作者謹告】公開しようかどうか悩みに悩んだ日記です。これを公開することで、暗殺されたらどうしよう…(ないない)。


インフルエンザの予防接種。毎年してるんですよ。ま、どーせ効かないとか、ご意見はあろうかと思いますが、インフルエンザで寝込む確率が少しでも低くなるのなら、それはそれでめっけもんだと思ってます。だれがどう考えたって、病気で寝込むくらいなら会社で仕事をしていたほうがまだマシです。


あちこち飛び回っている社員も多い私の勤める某社、去年から病院に出向かずとも会社で予防接種をやってくれているんですよ。さらにさらに無料と来たもんだ。おととしまでは40-50ユーロ(5-6000円)払っていたのでホントにありがたい話。ね、やらないテはないでしょ?聞いたところ、毎年続けてやらないと意味がないらしいというのも別の理由。


ところが、今年は私が日本に行っている間に予防接種をやることになっており、接種の機会を偶然逃してしまった。しょうがないので、私の分のワクチンを取っておいてもらって、後でやってもらうことに。


日本から帰ってきてしばらくは忙しさのために失念。しばらくして思いだしたはいいが、会社に出入りしているお医者さんがつかまらない。そんなことをしているうちに今度は自分が風邪をひいてしまう。さすがに、風邪をひいている時にインフルエンザの予防接種をしたらまずいと思う。…と、あっという間に1カ月が過ぎてしまった。で、ようやく数日前に会社に出入りしているお医者さんをつかまえることに成功。


私:「あ、先生、今、時間があれば予防接種お願いしたいんですけど」
先生:「いいよー。冷蔵庫にしまってあるから」


会社の台所の冷蔵庫に牛乳なんかと一緒にワクチンをしまっておくのもどうかと思うが、ま、不問に付そう。ここはアイルランドだし。台所で立ったまま接種するのも不問としよう。ここはアイルランドだし。


で、冷蔵庫から取り出したのは残っていた4つのワクチン。先生はいそいそと準備を始める。先生は私の腕をアルコールで消毒していざ打とうとする。考えてみると、アルコール消毒をしてもらえなかった去年よりはるかにまし。


が、私は目の前にあったワクチンの小箱を見て唖然。


06 2008


…ええっと、これって、素直に読めば、消費期限が2008年の6月ってことだよね。で、2008年の6月って半年くらい前に過ぎたよね。


私:「まさかと思うけど、消費期限、切れたり、してないよね?」
先生:(私に使うほうの箱を見て)大丈夫よ。2009年の6月って書いてある」
私:「でも先生、こっちの箱、2008年の6月って書いてあるよ」



(こちらは参考画像。期限切れのワクチンは「証拠保全」されました。)


ふたり:「………」


疑惑。およそ1ヶ月くらい前にかなりの人数の社員に予防接種が行われている。この予防接種に、この消費期限の切れたワクチンが使用されなかったと言い切れるだろうか。いや、もちろん、私の考えすぎだろう。きっと偶然何かの間違いで期限切れのワクチンがここに残ったのだろう。そうじゃなかったら、えらいことだぞ。これ。期限切れのワクチンを使用したなんて、日本なら新聞沙汰だぞ。


まあ、ワクチンが腐るとか聞いたことがないから、おそらく効き目がないワクチンを接種したってことになるんだと思う。…ってかさ、ホンコンA型とかなんだか知らんけど、インフルエンザのワクチンって毎年改定されるんじゃなかったっけ?


教訓:アイルランドでは医者すら信用しちゃダメ。予防接種の際は消費期限を確かめましょう。


あ、それから、私への接種後に先生は針ごと注射器をゴミ箱に捨てた…けど、いちおうもともと入っていた箱に詰めたからいいんだよね。いいん…だ…よ…ね。私(たぶん)うつると厄介な病気とか持ってないと思うし。


で、さっきの写真の箱の説明書き、よくよく見ると英語で書かれていません。どうも調べた限りでは、トルコ語、リトアニア語、クロアチア語でのみ書かれていた模様(自信なし)。


いったいどっから消費期限切れのワクチンを輸入してきたんだ?まさかまさか、腹黒い人が、期限切れを承知でワクチンをどこか遠くから輸入してきた…なんてオチはないですよね。ちなみに、アイルランドで販売される以上は、英語での説明書きが必要とされます。これで、数年前にドイツ系のスーパー、ALDIとLidlが叩かれてましたから。


医者すら信用できないこの国で、信用できるものって一体何なんでしょう。