5 月 21 日
よしなごと掲示板からの質問のコピー。回答が長くなったのでこっちに公開。よしなごと掲示板、最近利用が少ないので、皆様のご利用をお待ちいたしております(ってか、なんかリニューアルなり考えんといかんと愚考中)。なお、回答はほかの人にも役に立つように、ご質問者様だけではなくより一般化した回答になっておりますのでご了承くださいませ。さらに、いつものことですが、内容には細心の注意を払っているつもりですが、間違い等があっても責任は持てませぬ。あしからず。間違いその他の指摘・内容の補足等をコメント欄にてお願いします。
(コピーここから)
色々と調べ始めたばかりなので、とんちんかんなことを聞いたらすみません。
外務省に問いあわせたり、アイルランド大使館に問い合わせたりしたのですが、はっきりとわからなかったので、こちらに参りました。
ネットで特定労働許可というものがあると知ったのですが、今、ITの仕事をしていて、経験的とスキルはよほど特殊な分野でなければ問題がないと思います。
そちらで仕事を探す場合、特定労働許可
というのは、仕事を見つけてから降りるのでしょうか?
それとも、仕事を探す前に申請すれば降りるのでしょうか?
仕事をそちらで探す場合の一般的な流れなどありましたら、教えて頂けますか?
あと、家族で移住した場合に、永住権というもの自体がないという場合、子どもの学校などの費用はどうなるのでしょうか?
他の国に永住も考えていて、オーストラリアなどは、永住権があると子どもは現地の子と同じ費用で教育を受けられるとなります。
なかなかそういうことが書いてある資料を見つけることができないので、もしご存知の方がいたら、教えて頂けますか?
長文になり失礼しました。
読んでくださり、ありがとうございます。
(コピーここまで)
特定労働許可証、いわゆるグリーンカードですが、(おそらくすでにたどり着かれていると思いますが)このページがいちばん詳しく、かつ、必要な情報にもリンクされており、更新もされています。もしそうされていないなら、まずご一読を。
ここに同じ内容を翻訳してもただの劣化コピーになるので、ちょっとここでは行間の内容を。
現在アイルランドは就労許可証(Work Permit)から特定労働許可証(Green Cards)への移行の最中です。なので、一部情報に混乱が見られると思います。これから、新規でアイルランドで合法的に働こうという場合は、会社内の移動ビザなどを除いて、就労許可証ではなく特定労働許可証の申請になります。以下、特定労働許可証はより通りのいいと思われるグリーンカードと表記します。
そもそもこの移行の裏にはアイルランドの経済の悪化があると思われます。アイルランドがバブルに沸いていたころ(つまり今から10年位前)、その労働力の不足から、それこそ職種や給料にかかわりなく就労許可証は申請すれば時間はかかるけど(よほどのことがない限り)通る…という状態でした。だから私のような、技能も経験もないやつが就職できたのです。
が、景気がゆっくりと落ち着いてくるにしたがって、人が足りていない職種に限るとか、一定の給与をもらえる仕事じゃないとダメとか、まずは就労許可証のいらない人を新聞広告などで探さなければいけないとかぐだぐだ条件がつくようになってきました。これに従い、就労許可証を申請しても却下されるということが増えてきました。
で、2年前から新規でアイルランドで働きたいという人は、グリーンカードを申し込むように変わったようです(ワーキングホリデー等はここでは省きます)。ただ、この「グリーンカード」という語句に騙されて、オーストラリア等ほかの国と同じような状況を考えないほうが安全です。このグリーンカードはこと、申請についてはあくまで従来の就労許可証の改訂版と考えたほうが間違いないと思われます。
上のリンク先に書いてあるとおり、グリーンカードの申請は年収6万ユーロ(おおよそ800万円)を超える仕事であればどの職種でも可能なのですが、それ以外の年収3万ユーロ(400万円)以上の職種だと、申請できる職種はおそらく比較的に人が足りないと思われる分野を細かく指定されており、かなり限られてきます。かつ「これらの資格があり『そのうえで』実務経験があること」(”or”ではなく”and”)となっているので、さらに条件は厳しくなります。ちなみに、3万ユーロ以下の仕事では申請すら受け付けてくれません。
じゃあ、指定の分野で資格があり、かつ実務経験がある人はどーなると言う話になると思いますが、ここからがさらに厳しいです。このグリーンカードを申し込むためには、まず仕事を見つけないといけません。仕事が見つかって初めてこのグリーンカードを申し込めるのです。
現在の景気の冷え込みから考えると、日本(またはアイルランド外)にいてそこから履歴書をばら撒いても、「履歴書受け取りました。何かあれば連絡します」っていうテンプレメールが返ってくれば運がいいほうで、おそらくなしのつぶてになると思われます。
現実的には観光ビザで来ている間の長くて3ヶ月以内に探すということになりますが、現在空港の入国審査も厳しさを増しており、帰りの航空券の日付ぴったしまでしか滞在権をもらえなかったということもあるようですし、とんでもないストレスの中で、時間との戦いということになりそうです。
アイルランド人ですら就職(転職)に苦労している、失業率は数年前の倍となる二桁に到達したという現在、アイルランド人を差し置いて外国人に仕事を与えるという企業はなかなか見つからないと思います。もうひとつ確実にいえることは、アイルランドにも「コネ」が確実に存在します。コネがない外国人は明らかに不利です。
そして、晴れて仕事が見つかったとしても、グリーンカードが却下される可能性があります。どのくらいの資格とか実務経験があると却下されないのか、この辺は私にはさっぱりわかりません。この辺の博打的な要素というか不確実性も、企業がグリーンカードを必要とする人間を雇用しようとするときに二の足を踏む理由になりそうです。
あともうひとつ、仕事を探す場合は、直接会社に履歴書をばら撒くという方法と、リクルートエージェントを通すという方法があります。求職者側からの利用は無料です(雇用主側が成功報酬として1か月分くらいの手数料を払うのが普通)。ただし、このエージェンシー業も景気の悪化のせいでかなり厳しいようで、私の勤める会社にも何か求人はないかと新規でばんばん電話がかかってきています。そして、冷たくあしらわれています。
ともあれ、仕事探しは一般にはリクルートエージェントを通すことが多いような気がします。実際に仕事探しのサイトmonster.ieなんかに行ってみると、リクルートエージェントからの広告が多いことに気がつかれると思います。
ここで問題になるのはいわゆる「派遣業」。日本と同様最近のアイルランドでは「まずは派遣として採用してよければ本採用」というパターンが多く見受けられます。が、グリーンカードではこの方法は使えません。派遣での採用ではグリーンカードの申請はできないのです。
確かに直接採用でも通常6ヶ月の仮採用期間があるのですが、企業からこの仮採用期間後の本採用、つまり長期の採用(2年かそれ以上)という前提でないとグリーンカードの申請はできません。なので、これがさらに条件を厳しくすると思います。なお、仕事探しについてはアイルランドdeワーキングホリデー―カンペキ!マニュアル決定版
なんかも確かに、ワーホリとは話が違いますがある程度参考になるかと思います(と何気なく宣伝)。
お尋ねの学校についてですが、公立の学校は無料です。が、寄付金名目で金がかかることがあるようです。この辺はちょっと自信がありません。私立はもちろん有料です。
なお、このグリーンカードを晴れて手に入れることができた場合は、その後希望すればアイルランドへの永住の道が今までより比較的簡単に開かれます。どうもこのシステム、技能のある人をふるいにかけて、ふるいに残った人を厚遇するという思惑があからさまに見えますね。
まとめとして、アイルランドはヨーロッパの中でも最も景気の落ち込みが激しく、ここで今、合法的に仕事に就ける外国人は、よほどの実力の主か、よほどの強運の持ち主か、はたまたその両方だと思われます。じっくり検討なさってみてください。もし本気で仕事探しをされるならうまくいくことをお祈りしております。
管理人様、お久しぶりです。約1年ぶり書き込みをします。
現在、私はS国から帰国して日本で働いています。幸い不況期ではありながら仕事が見つかりました。
アイルランドや海外で働きたい方には申し訳ないのですが、基本的に海外で働くということは、その国に血縁がない限り(つまり配偶者がその国の人以外、家族や親戚が移住していて、家族カテゴリーで移民できる人以外)はその国に必要な人材でなければ受け入れてくれないし、逆に日本人としても必要とされる外国人(日本人と血縁のある人やすでに永住者である人は除く)でなければ日本で働いてもらう必要はないと思います。
そういう意味合いにおいては、景気が後退するまでのシンガポール政府は就労ビザや永住ビザを大卒以上の学歴があるホワイトカラー労働者に乱発し、大卒未満でも一定の条件を満たせば就労ビザを乱発してきて、ある意味ありがたかったのですが、逆に言えば日本人向けの雇用が日系企業を中心としてたくさんあった訳です。最近は雇用の縮小に伴い、ビザのカテゴリーが低い順に就労ビザが下りにくくなっているようです。
海外で働いたことがある私にとって、海外で働いてみるということは有意義であると思いますが、海外では外国人として働く、必要とされている人材だからビザが下りるという大原則を認識しなければならないと思います。外国人がその国の人の雇用を奪ってはなりませんし、日本人として外国人に雇用を奪われたくはありません。このことを認識できていない人、無意識な人が少なからずいることに違和感を感じるときがありましたので、厳しい意見かも知れませんが投稿させて頂きました。
ごぶさたです。またまたぁ、一年も経ってないでしょ?もし経ってるなら時の早さに驚くばかりですね。しかもいつの間にかご帰国されていたとなると。
よしたかさんのご意見、厳しい内容ではありますが、当たっていると思います。自国の政府が自国民を優先することは現状では何ら間違っていないです。なので、景気が悪くなったアイルランドやシンガポールが同じような政策をとったことは間違っていないと考えます。もっとも、こんなことを声高に叫ぶと、海外に住む自分の存在を否定することになっちゃうんですけどね。
そして、まるで逆のことを言うようですが、これからも不況で逆風が吹こうと国際化の流れは止まらず、外国で働く人は増えていく一方だと思います。そんな中でいかに外国人労働者を受け入れていくかってのは難しい問題です。日本だって今後労働者人口が減っていくので外国人を受け入れなければいけなくなるようで。その辺政府はどー考えてるんでしょうね。
管理人さん、すみません、質問です。Green Card Visaをうちの旦那もって今年の8月で2年になり、ちょうど期限がきれます。日記に’’なお、このグリーンカードを晴れて手に入れることができた場合は、その後希望すればアイルランドへの永住の道が今までより比較的簡単に開かれます。’’とありますが、2年たったら、Renewalではなくて、たしかその後1年間Visaがもらえて、さらにその後が長期滞在VISAを申請できるってことって聞いたのですが、あってますか???旦那はFinance系でGreen Card Visaもらいましたが、今年6月からはもうFinance系ではVisaおりないって変わりましたね。うちは2人とも外国人で働いてるので解雇になったら、この不景気、ちょっと転職は無理です。。。
はじめまして。
>2年たったら、Renewalではなくて、たしかその後1年間Visaがもらえて、さらにその後が長期滞在VISAを申請できる
その通りです。言葉足らずで申し訳ないです。
>ちょっと転職は無理です
どーなんでしょう。会社側の都合による解雇の場合は便宜を図ってもらえるらしいですが、仕事がなければどーにもなりませんもんね。
でね、上のコメントのお返事から外れるんですけど、久しぶりにMonster.ieに行ってみたんですよ。唖然としましたね。仕事はないわ、数少ない広告に書いてある給料の安いこと安いこと。今転職をするのは限りなく無理に近そうだし、ましてや新しくエントリーレベル(新卒レベル)からはじめるってのは大変そうだなあと感じました。今卒業シーズンですが、学校を卒業した人に仕事はあるのだろうかと心配になりました。
管理人さん、お返事、ありがとうございます。
つまりどのように外国人労働者を受け入れるべきなのかということが大切だと思いますし、労働力のグローバル化を否定している訳ではありませんよ。
管理人さんの場合、今は実はアイルランド政府としては必要な外国人労働力ではないかもしれませんが、アイルランドに行かれたときは必要な人材であった訳ですし、過去のブログの内容からすれば長期ビザも持たれて、準永住者扱いのようですから既得権ということで良いのではないかと思います。準永住者扱いの人まで追い出す必要があるのかないのかを決めるのはホスト国の主権者だと思います。
なお、国際法上は外国人は永住者を含めて、ホスト国に滞在する権利はなく、あくまでもホスト国から与えられた恩恵です。これを間違うとえらいことになります。ただ、国内法的には国内の外国人に対して権利としての滞在を認めているような国もあります。しかし、これはあくまでも国際法上の話しです。また、外国人であっても難民や無国籍者は国際法上「守られている」はずです。実態はあまり守られていなかったとしても...
かなりストレートなことを申し上げましたが、海外在住経験がある者の意見としてご理解頂ければと思います。
これからアイルランドで働くことに挑戦するよりも、比較的ビザが取りやすい、つまり日本人向けの雇用が多いシンガポールで働いてみて、それでもアイルランドが良いというのであれば、再度、その経験をプラスして景気が良くなってから挑戦するのが良いと私は思います。しかし、EU域外国民の就労は難しくなっているので何ともいえませんが...
お返事ありがとうございます。旦那はよくIrishjobs.ieをみて、仕事ないなぁってつぶやいています。たしか同じ会社で働いていた彼の友達は3月末に解雇で(部署がインドとポーランドに移動)その後3ヶ月のVisaがもらえたそうです。3ヶ月以内に仕事がみつからなければ国をでなくてはってことでしょうかねぇ。
>よしたかさん
今日本で派遣社員をはじめとする人たちが「ワーキングプア」なる言葉で表現されていたりしますが、考えてみると海外で仕事をするって将来が見えないって意味でははるかに大変なのかもしれません。何せ、よしたかさんのおっしゃる通り、今いる国から「わりいけどもう帰って」と言われても文句をいえない立場なんですからね(さすがに自国民にはそんな仕打ちは出来ないと思う)。
海外に住むこと、仕事をすることが「かっこいい」と思っている人もいるようですが、実際はそんなもんじゃないですよね。いろんな意味で弱い立場だと思います。
>旦那も私もアイルランドで外国人さん
>3ヶ月以内に仕事がみつからなければ国をでなくては
どーなんでしょう。上のリンク先には「その場合はイミグレーションオフィスに報告せよ」みたいなことを書いてますが、報告したらどーなるのか。そもそも滞在許可がもらえても実入りがないとどーもならんわけで。
これ、自信ないんですけど、確かアイルランドで失業保険をもらうためには5年とか勤めないと(税金を払わないと)いけないんですよね。ちょっと調べるのがめんどくさいので、どなたか親切な方教えてください。
自己レスです。
>失業保険をもらうためには5年とか勤めないと(税金を払わないと)いけない
ここに答えがありました。
http://www.citizensinformation.ie/categories/social-welfare/social-welfare-payments/unemployed-people/unemployment_benefit
学校のことですが、数年前からEU以外のパスポート保持者は公立の学校に通うことができなくなったとも聞きました。ただ、親がアイルランドに税金を払っているのなら、その権利はあるんじゃないかと思いますが確かなことはちょっとわかりません。大学も留学生用の学費になり、高いらしいです。
情報ありがとう。ひでかす。