9 月 11 日
M50の料金所が撤去された
カテゴリ (ダブリンの現状, 現地情報) by Snigel@本館管理人 on 11-09-2008
M50ってご存知でしょうか。アイルランド、ことダブリンにお住まいの方ならご存知だと思われるダブリンをC字状に囲む半環状の高速道路。東京でいえば外環道のような感じでしょうか。ここ10年で一気に整備されました。ちなみに、巨額の建設費を投じて作られたDublin Port TunnelもこのM50の一部。
そもそも計画がたてられたのは70年代のことだそうな。が、開通したのは20年以上経った90年代半ばのこと。それからの10年のアイルランドの経済発展は著しく、片側2車線での交通量は飽和状態、さらには各インターチェンジが本線を除き信号機つきロータリー(roundabout)での平面交差になっているため、こと幹線道路とのインターチェンジでは朝夕をはじめとして大渋滞(設計・建設段階ではこんなことになるとは夢にも思ってなかったそうな)。
さらに状況を悪くしたことには、ちょうどこのM50の中間点に当たる部分にある橋。Liffey川を渡る橋は有料。この料金所は平日の日中いつ行っても渋滞している。もうこのおかげで私にとってのM50は「避けるべき道」に分類される。わざわざ行列して金を払うなんて馬鹿げている。
挙句の果てには、新しくできたLUAS(路面電車)を何を血迷ったかインターチェンジの中でも一番渋滞の激しかったRedcow Roundabout(俗称Madcow Roundabout)にて平面交差させる莫迦っぷり。都市計画の専門家でもなんでもないシロートでも、ナウマンゾウと同等かそれ以上の脳ミソを持ち合わせていれば、始終渋滞している交差点に路面電車の線路を引いたらどうなるかわかりそうなものですが。
これじゃあいかん!と思ったのか、それともこれ以上渋滞がひどくなったら暴動がおこるとでも思ったか、そのへんは定かではありませんがM50はここ数年で開通したばかりなのに改良工事が続けられています。まず、片側3車線化、そして、件のMadcowを始めとする数か所の渋滞の一番激しかったインターの信号機を撤去した立体交差化と、改良工事は着々と進んでいます。
ただし、なぜかフツーのクローバー型のインターを作りたくないのか、その「改良」された立体交差は進行方向によってはUターンするような感じになったり、一部信号つきだったり正直に言ってナウマンゾウ以下の脳ミソの私には理解不能です。口ではうまく説明できないので気になる人はここ見て。各方面から(たとえば画面下のM50の南から市中心部へ)移動するのを指でなぞるとそのおかしさに気がつかれると思います。(注:pdfファイルが別ウィンドウに開きます)。
まあ、かくして一部意味不明なM50の改良計画も佳境に入りまして、今度は渋滞の諸悪の根源と言っていい本線料金所の撤去を敢行。
…と口で言うのは簡単ですが、いったいどうやって本線料金所を撤去するのか。可能性は二つ。(1)料金徴収をやめる(2)全部ETC化。で、アイルランドはやっちゃったんですよ。全部ETC化。
8月の終わりより、M50の本線料金所のあった場所を通過する車両は、次の3つの方法で料金を払わなくてはいけないそうな。(1)M50利用後翌日までにニュースエージェント(コンビニ)等の指定の取扱店またはネット上で3ユーロ払う。(2)指定のサイト上にアカウントを開いて利用ごとに2.5ユーロ払う。(3)ETCを積載して2ユーロ払う。ただし、月に1ユーロの口座維持手数料を払う。
この国は進んでいるんだか無茶なのか私にはわかりません。公共の場所でのたばこ禁煙といい、このETC設置といい、国の規模が小さいからなのか信じられないことをしてくれます。M50の料金所のある橋を何にも知らずに利用して、翌日までにその料金を払わなければ罰金を取るって言うんですよ。Roscommon郡から出てきたおっちゃんが何にも知らずにM50を使って数週間後に罰金の通知が来たなんていかにもありそうな話です。
かくして、M50なんぞ使ってない私ですが、面白がってETCの装置を注文してみました。民間の数社の業者が委託して販売・管理してます。その中で、利用ごと10%の手数料を取るものの、月ごとに1ユーロの口座維持手数料を取らなかった会社を選択。数日後、ETC装置(こっちでは「タグ」といいます)が送られてきた。
ちっちぇー。
なぜ、サイズ比較のためにおかれたライターが北斗の拳なのか疑問が残りますがそんなことはまあいい。日本のカードを飲み込むサイズのETCの装置に比べると、アイルランドの装置の小ささが際立ちます。これをフロントグラスに取りつけろとのこと。はいよ、言われたとおりに取りつけました。
完成図。
どうでもいいことですが、ETC装置の上に貼ってあるステッカーは、保険の証明、車検(NTC)の証明、重量税の支払い証明です。これらのステッカー、アイルランドでは助手席側の下のほうに貼るのが一般的ですが、私は日本的にルームミラーの後ろに貼ってます。
かくして、取り付けたので面白がって早朝に空港に行くときにM50を使ってみた。実際のところ早朝だと市の中心部経由で行っても所要時間は5分と変わらないのだが。
道中、料金所があった場所(料金所は本日現在撤去作業中ではあるが存在している)を通過してしばらく走ると、日本のNシステムのような装置が登場。そこを通過すると突然ETCが「ピッ」という電子音を立てた。これが課金の合図らしい。
考えてみると、日本のETCは料金所の建物を通過して、ゲートをくぐるので確か時速25キロ以下で通過しなければいけない(みんながみんなそうしているかは大いに疑問ですが)。だけどアイルランドのETCは私が100キロ超のスピードで超過したのにしっかりと課金されました。そういう意味ではこっちのほうが優れているとも言えそうですが、ETC装着を義務化、それが嫌なら通過後にすぐ指定の店に行って金を支払え…ってのは乱暴すぎるような気がします。
そして、「ピッ」という電子音がした以上、この装置には電池が入っていると思われます。が、電池交換の方法など説明書のどこにも書いてない。はたして電池が切れたらどうなるのだろうという点も気になります。
げげげ!
ここ、通りましたよ。レンタカーで。
他にも料金所を何ヶ所か通って、いったいどこのレーンに並んだら、係員に直接お金が払えるんだろう、とドキドキしました。
すぐに払わないと罰金ってことは、全車のナンバーを写してるってことなんですかねー?
いったいレンタカーの扱いはどうなるんでしょ。払わないでいると、後日レンタカー会社から罰金の請求が来る?
借りるとき、ちゃんと説明してくれるのかしら…。
盗難車だったらどうなるのか、とか、いろいろ気になるシステムですね!
あちゃ。
通過したのが8月30日以降なら支払い義務があるはずですが、ファ#さんのような人(知らなくて通った人)はきっと多いと思います。レンタカー会社によっては罰金を避けるためにすでにこの装置を積載してるところもあるそうな。
ttp://infoireland.wordpress.com/2008/08/30/m50-toll-is-disaster-say-car-rental-companies/
ごめんなさい。質問に答えてませんでした。
>すぐに払わないと罰金ってことは、全車のナンバーを写してるってことなんですかねー?
してます。してるはずです。が、アイルランドのこと、うまく映ってなかったとかいかにもありそう。ETC積載車は登録サイトで通過年月日時間までしらべることができます。
こんにちは、書き込みはこれが2回目です。
M50のETC化ですが、私はどのオプションがいいのか分からず、M50は避けています。先日ニュースでナンバープレートを段ボール紙のようなもので覆って料金所を通過している車を見ました。さすがです。しかしどの地点でプレートを覆ったのかが気になります。
噂ですが、Snigelさんの神様、Leonard Cohenが12月にダブリンに戻ってくるそうです。私も6月のコンサートに行きましたが、素晴らしかったです。
ジュンシマさん
ジュンシマさんがどのくらいM50を使われるかわからないのですが、もし月に5回以下なら私と同じtolltag.ieのpay as you go plusがいいかも。これにした理由は月ごとの口座維持手数料1ユーロがかからないこと。その代わりに通過1回ごとに10%の手数料を取られます。
その段ボール箱、見つかったらたぶん検挙ものでしょうが、どーなるんでしょうね。まだだれも罰金を払う段階まで来ていないのでどーなるかがわかりませんね。
Cohenおじさんが帰ってくることは知ってますが、ちょっと考え込んでます。何せ、高いもんねえ。…とかいいつつ買っちゃいそうな気がしますが。
あっ、すみません。
通ったのは5月なので、今回は罰金の心配はないです。
ちゃんと係員にお金払ったし!
でも、次にアイルランドに行くときにダブリン空港を使ったら、きっとまたここを通ることになると思うんです。車を借りるときになにかしら説明があるのかもしれませんが、理解できるかなぁ。
ナンバーを撮っているということは、特定できるのはあくまで車(&車の持ち主)。でもお金を払わなきゃいけないのは運転手ってところが、ややこしくなりそうな感じですよね。
>ファ#さん
あ、なんだ、人騒がせな(笑)。
どうしても心配だったら、自分でニュースエージェントに行くなりして払ってしまえば安心かもしれません。むろん、おそらくレンタカー会社からも請求されて二重払いになると思われますが。
このシステムが、車の利用者に請求するシステムなのか、車の所有者に請求するシステムなのか私にはわかりません(日本の駐車違反みたいですな)。どっちにしても、ややこしいことは間違いありません。
発言は3回目です。
SnigelさんがM50の話題をしてくださるといいなーと期待しておりましたら、期待に応えてくださいました。ありがとうございます。
この制度複雑すぎて、あと私の英語力も足りなくてどの仕組みにすべきか迷っておりました。
M50の使用はほとんどないので、eflowが紹介する家の近くの後払い可能な場所を見て、実際支払えるのかM50を通行する前に確認したところ、全て(といってもガソリンスタンドとCentraの計3軒ですが)に読みとり機械が設置されておらず受け付けてもらえませんでした。。。
じゃあ何で載ってんのよ!と憤慨しましたがいかんせんアイリッシュ、次の手としてネットの後払いを試そうと思いました。
で、先週と先々週にM50を使いましたら、タイミング悪く家のネット回線が壊れてしまいました。8月の大雨以降しょっちゅうネットが切れるので、もしもネットが切れてしまったらどうするんだろうと心配していましたら、その通りになってしまったのです。
結局eflowに電話してカードで支払いました。その時はまだネットと家の電話が壊れたままでしたので、携帯電話を使いました。車の登録番号、カード番号、氏名、カードの有効期限を話し、向こうからも内容を確認されたので結構通話時間は長くかかりました。これならSnigelさんご使用のtolltag.ieのpay as you go plusにした方が良かったかもしれません。
長くなったので追加します。
eflowに電話をかけて、いついつM50を通った○○登録番号の車だと申告したとき、相手はああ2回通行されて6ユーロで正しいですか?と聞きました。
確かに1回に往復したので、片道1回とカウントしたら2回です。ですから、相手はしっかりビデオで車の登録番号をチェックできてると思われます。恐ろしや。
さらに、通行後約1週間後に請求書が送られてきました。支払い方法や期日までに支払わなかった場合のペナルティなどが延々と書かれ、最後に支払いが済んでいる場合はこの手紙を無視してくれと書かれていました。
これからご利用になる方の(少しは)参考になったら嬉しいです。
はちみつさん
コメント、大いに参考になりました。ありがとうございます。
なんだか話が「いかにもー」って感じですね。指定の店で扱ってくれないとか、ネットが落っこちたとかもう、typical!としか申し上げようがありませぬ。
ただ、反面、ちゃんと通過の記録が残っていると言うのは驚きですねえ。そういえば私の通過記録も秒単位で残ってます(正確かどうかは知らんけど正確に見えます)。ナンバーが汚れていたりしたらどうなるのか(上の投稿にあるようにナンバーを隠すのはもう完全に違法ですが)気になります。はちみつさんの場合、24時間以内に払わなかったから過料というか割増料金として通常の3ユーロに加えて3ユーロ、6ユーロが二回で12ユーロ払うべきだと思うんですが、いくら請求されましたか?
お返事ともっともなコメントありがとうございます。
私は割増料金を払うのがいやでしたので、24時間以内に電話して決済しましたのでおそらく2回/1日で6ユーロだと思います。思いますというのはまだ銀行の引き去りを見ていないからです。ちなみに電話口では割増料金のことは言われませんでした。
指定の店に関しては、昨日1軒のガソリンスタンドに言ったら、「うちはM50の支払いは受け付けてません」と大きな張り紙がありました。きっとeflowのウェブサイトを見て後払いしようとする人が次々に来るのに対応したんでしょう。がしかし、なぜ支払いができないのに指定店として載っているのか不思議です。
私に来た請求書にも通過記録が秒単位で書かれていました。ひとまずこのシステム、記録はしっかりできてるように私にも見えました。
余談ですが、利用前に周りのアイリッシュに聞いたところ、M50を北上する際のみ課金されるので私のように1日で往復する場合、南下するのは無料で、合計3ユーロなのではないか、という意見もありましたが、しっかり2回分としてカウントされました。多くの人に聞いたわけではありませんが、きっとこの制度、アイリッシュにも複雑なのじゃないかと思っています。
完全にダメっぽいですね。このシステム。ニュースクリップ(英語)
M50 tolling system misreads details of 10,000 cars a day
ttp://www.irishtimes.com/newspaper/frontpage/2008/1001/1222724599344.html