DELLに見るトホホなマニュアル対応

カテゴリ (会社ネタ) by Snigel@本館管理人 on 17-07-2008

うちの会社のコンピュータ、サーバーも含めてほぼ100%DELL社製です。実はうちの会社とDELLの間に特約があって、市価から見るとかなり魅力的な値段で購入していたりするのです。


私、DELLのコンピュータを高く評価してました。コンピュータ本体をバラバラにして見るとわかります(フツーしないだろうけど)。部品の取り外しがユニットごとに簡単にできたりとかケーブル類がきれいにまとめられていたりなど、かなり「頭のいい」作りになっているのです。考えてみると、この会社のウリは「オーダーメイド」。そのためにはレゴのように簡単に組めるようになっていることが必須なのかもしれません。


ところが、どうもこの会社のコンピュータ、壊れやすいんじゃないのかな…という疑いを持ち始めてます。


5年くらい前に大量購入したモデル、これが最近相次いて壊れ始めてます。しかも、不思議なことに同じように壊れるんですよ。


症状:電源を入れると冷却ファンがおっそろしい勢いで回り始める。で、OS(ウィンドウズ)の立ち上げができない。セーフモードでの起動も失敗する。


いろいろ試したのですが、どうやってもダメ。そりゃそうだ、調べたらマザーボード自体に欠陥があるんだから。実はこの記事を読む前に無理やりOSから入れなおしたら復活したのが数台(論理的には全く説明がつかないのだが直ったんだからしょうがない)。


そんでもって、これは先々週のこと。推定年収100k(1650万円)超のシステムディベロッパーの長が私のところにやってきた。あ、言うまでもないことですが、私、この人の年収の半分どころか…空しくなるから削除。なんでも2年落ちのDELLのコンピュータの電源が立ち上がらなくなったとのこと。なるほど、電源のボタンがオレンジ色に点滅してるけど電源すら入らない。急遽、同じタイプの別のコンピュータを持ってきて、そこに彼のハードディスクを移植してその場を切り抜ける。


で、これは月曜日。夜勤をしているコールセンターの同僚からメールが入る。


「コンピュータの電源が入らなくなった」


調べてみると、全く同じタイプのコンピュータが全く同じ症状。コールセンターはホットデスク(「自分の机」を持たずに空いている机を使うシステム)なのでこのコンピュータを撤去。


そして、昨日。よりによって私のはす向かいに座っているこれまたシステムディベロッパーの同僚が


「コンピュータの電源が入らなくなった!」


と言い出す。まさかと思ったが、そのまさか。まったく同じコンピュータが全く同じ症状で壊れてしまった!

死して屍拾うものなし(意味不明)


というわけで、私の机のもとに集められた同じコンピュータの屍たち。…って、お前ら、死ぬにはまだ早いぞ。


DELLのコンピュータには「サービスタグ」という便利なものがついてます。これを入力すれば、DELLのサイトで適切なドライバがダウンロードできたりとか、修理などの保証が受けられます。これをもとに調べてみると、何のことはない、この3台は実は3年の保証期間内。ならばメーカーに引き取ってもらうのが筋でしょう。


というわけで、DELLのテクニカルサポートに電話…しようとしたのだが、サイト上にあるはずの電話番号が見つからない。面倒くさがりの私はDELLのうちの会社の担当者から電話番号を聞き出して電話。


DELLは実はダブリン郊外のBrayという町にかなり大きな事務所を構えてます。聞いたところここにコールセンターもあるそうな。が、ここでさばききれなかった電話は自動的にインドに転送されるそうな。教えられたテクニカルサポートに電話。


(イギリスアクセントでのテープ):「DELLのテクニカルサポートにお電話くださりありがとうございます。サービスタグをお手元にご用意ください。サービスタグの場所がわからない方は1をダイヤルしてください」


すでにサービスタグをメモってある準備のいい私は(当社比)そのまま待つと…聞き慣れない呼び出し音(いやな予感)が数回した後…


(もろにインドアクセントで):「7dk%3(#”fghdfs#0)」


はひ?


いや、これを言うとさ、英語を外国語として話す自分自身の存在を否定することになるから言いたくないんだけど、でもウソは書けないから正直に書く。インド人の英語はさっぱりわからない。


ネィテイブじゃない人の英語がわからない…というわけじゃあない。たとえばドイツ人とかの英語はホントにわかりやすい。インド人の英語が致命的にわからないのはやたらと早口で話すという点に尽きるのではないかと私は勝手に思っている。かく言う私もことイギリスとかに行って相手が私の言っていることが分かってないかも…という時は気をつけてゆっくり話す。すると、相手もわかってくれる。このことから言えることは、早口で話すことはけっして流暢であるとはならないような気がするんだけどどう思われますか?


おっと、話がそれた。ともあれ、聞き返してわかった。こういっていた。


(もろにインドアクセントで):「受付です。サービスタグを教えちょくれ」


なぜ日本語に翻訳したら大分弁なのかは謎だが話を続ける。


私:「FoxtrotのF、JulietのJ…」


あ、このスペルアウトの方法、拙著、「旅の指さし会話帳(51)アイルランド」の88ページに詳述してますので買って読んでださい(宣伝)。


で、電話が転送される。


(もろにインドアクセントで):「7dk%3(#”fghdfs#0)」


…もういいや、話が進まないから相手が何を言っているかわからないことは無視する。以下何度も聞き返したことは省略して…


サポセン:「サービスタグを教えちょくれ」
私:「てか、さっき、スイッチボード(交換手)の人に言ったけど…」
サポセン:「聞いちょらんで」


…何のためのスイッチボードなんだ?


以下、私の名前を聞き、会社名、電話番号、メアドなどを次々と聞いてくる。もうあからさまに分かることは質問が完全にマニュアル化しているということ。日本のファミレスで煙草をくわえている客に「いらっしゃいませデニーズへようこそ。お客様、おタバコはお吸いになりますか?」と聞くようにもう、完全にマニュアル化されているのだ。唯一の問題点としては相手が何を言っているかわからないという点。


実は同僚からすでに聞かされていた。「DELLのサポセンは完全にマニュアル化されているから聞き流していいよ」って。「『XXをしてくれ』って言われたらそれをしているフリをすればいいから」…って(それもどうかと思うのが)。


かくして、サポセンの「トラブルシューティング」というなの質問攻めが始まる。


サポセン:「電源以外のコードを全部抜いちょくれ」
私:(ホントに抜いて)「はい抜きましたよ。電源は相変わらず入りません」
サポセン:「マザーボードからハードディスクのケーブルを抜いてみちくれんかえ」
私:(ホントに抜いて)「はい抜きましたよ。電源は相変わらず入りません」
サポセン:「7dk%3(#”fghdfs#0)」
(何度聞きなおしても何を言っているかわからないのでもうテキトーに)
私:「はい言われたようにやりましたよ(ホントは鼻くそほじくってた)。電源は相変わらず入りません」
サポセン:「明日ん9時から5時のあいだ、そこにおるかえ?」
私:「はいいますよ(ホントは午前8時から4時だけど知ったことかい)」
サポセン:「それではそちらに集配業者が行くけんがでコンピュータを引き渡しちょくれ」


たぶんそう言ったんだと思う。


サポセン:「そしたらなあ、こんあとメールとかでアンケートとかしちから協力しちくるっかえ?」
私:「はいはい(聞いてない)」
サポセン:「それからDELLのサービスに満足しちくれよっかえ?」


「あんたが何言ってるかわからん以外は満足してるよ」とかなり本気で言いたかったがじっと我慢する。ごく正直に書くと、今週月曜日の午後に注文したオーダーメイドの10台のコンピュータは今日(木曜日)に届くという驚くべきスピードでのいい仕事をしてくれているし、うちの会社の担当者、定期的にうちの会社に来てくれているし私のどんな無理難題にも応じてくれている。他にもモニターだとか電話だとかいろんな会社と取引をしているが、DELLの私の信用はトップクラス。


私:「はいはい。満足してますよー」


疲れ果てて電話を切ると、30分以上が経過。せめてもの救いは3台すべてに同じトラブルシューティングを繰り返さなかったことか。それをやられてたらたぶん…いや絶対私はキレていたと思う。


それにしても相手の言っていることがわかるわからない以前に行きすぎたマニュアルってどうよと思う。前にも書いたかもしれないけど日本に行った時にブックオフに行ってぞっとした。おそらく高校生かそのあたりのレジ係がほとんどロボットのように同じような対応をしていたのだ。両手を組んで30度の角度でお辞儀。それからポイントカードはあるかだのもう、見事なまでにマニュアル化された対応をされたのだ。別の店員も全く同じ。そりゃマニュアル化することで均一化されたサービスを提供できるし、社員教育だって楽なのかもしれないけど、私に言わせると不気味。こと、アイルランドではあまりマニュアル化されたサービスというものにお目にかからないのだ。いい意味で泥臭いのかもしれない。と言っても実はKFCとかであ、マニュアル化されているな…と思うことがあるから、もしかすると、マニュアルという魔の手はこの国にも伸び始めているのかもしれない。

すばらしい(当社比)読者様からの声:

いやはや、インド人英語は手ごわいですよね。私、3年ほど前、パキスタン人と働いておりましたが、彼の英語もすごかった。ぜんぜんわからん。彼らの英語、文法的に、正しいのです。(きっと)アイルランド人のほうが間違った分法を使っている。しかも彼らは話すときはスラングは使わない。なのになぜわからないのだろう。。。彼らが英語を話すときは母国語の発音のまま話すのでわからないのでしょう。彼らの場合何年イギリスやアイルランドに住んでもアイルランドやイギリス訛りになることはないのでしょう。母国語発音がまず落ちることはないのでしょう。(たぶん)

私は英語を話すときは日本語発音をできるだけ落とすよう、気をつけております。でないと、私の英語が理解してもらえないから~。そしてダブリン訛りをつけるとアイルランド人にうける。そしてアイルランド男が寄ってくる。。。(これ本当。ただおもしろがってるだけです)皆さんはどうですか???

インド英語を「手ごわい」というのは簡単なんだけど、自分の英語がアイルランド人にそう聞こえているんじゃないか…と考え始めると下手に批判をしたくないんですよ。きっと私だって「何年イギリスやアイルランドに住んでもアイルランドやイギリス訛りになることはない」んだと思いますよ。

私、ダブリン訛りをつけてもアイルランド女性は寄ってきません(素泣)。

お久しぶりです。Snigelさん。
色んな人からコメント貰ってるから、いちいち覚えてらっしゃらないとはおもいますがー
それはさておき、DELLについてです。
以前私も社内サポートもどきをやってたときに同様のこと思ってました。
詳しい人に聞いたところ、マザーボードとか独特の作り方をしてるそうです。おそらく大量生産しやすいように色々工夫してんだと思います。
ちなみに、今いる会社ではHPのPCなんですが、こちらも同様の現象をおこしてます。部署関係なく一斉に同じロットのPCが壊れる姿は圧巻ですねw
自分の使用しているPCもそうなので、いつ壊れるか不安であります・・・
話は変わって、そちらダブリンは如何ですか?
横浜はいつも暑いです。
それでは、体に気をつけてくださいませ。
ごきげんよう。

#さらに全く別な話ですが、今大口に住んでます。
鶴見から引っ越してきて思うのですが、少し気温が低い気がします。
不思議です・・

管理人さん、ご心配無用です。管理人さんの英語はお上手です!きっと気がつかないままダブリン英語で話してますよ。女性が寄ってくることを祈ります。。。

訛が落ちる、落ちないは人によりますよね。日本人の友達でアメリカ訛で話す友達がいます。やはり話すときに発音に気を使っているようです。そして彼女の場合ぜったい汚い言葉を使いません。(すばらしい)アイルランド人の友達が彼女の英語を絶賛しておりました。そしてわたしに、「彼女はアメリカ英語でうまく話すけど、あんたはダブリン英語ね~」と言ったのですが、ダブリン英語を話すといわれてもあまりうれしくなかったのはなぜ???ダブリン英語 = 田舎英語って感がぬぐえなかったのですが。。。なんかかっこよくないと思っているのはわたしだけだろうか。。。

>インド人英語
すぐ慣れますよー(経験者は語る)

ダブリンのインド人はわりとわかりやすいよ(当たり前ちゅうたら当たり前なんじゃが)。

彼らのアクセントを聞いていると、舌の長さが極端に違うのではないかとおもうのですが、本当のところは知りません。インドにいたころに自分のと比べておけばよかった。

まっきーさん

はい、覚えております。偶然以外の何物でもないのですが、大学の時のアルバイト先に「まっきー」がいたんですよ。そのつながりで覚えてます。

へええ。なんとまあ。HPも同レベルですか。そういえば、車も最近は共通の部品が多いから、いざリコールとなると大量の数がリコールされると聞いたことがありますがたぶん同じレベルの話なんでしょうね。そういえば本文には書いてなかったのですが、この件のモデルは私も使ってます。怖いからバックアップを取っておこうと思うのですが忙しくてやってる暇がありません。

大口に鶴見ねえ。そういえば京急川崎の駅前に某家電量販店ができたときに本店から応援として1ヶ月間飛ばされたなあ。あそこ、とにかく冷房が効きすぎてて寒かった…ということ以外覚えてません。あ、あと社員用のトイレがウォシュレットだったなあ(どこまでもどうでもいい記憶)。

もっとどうでもいいことですが、ダブリンは寒いです。避暑には軽井沢以上にオススメですよー。

>ティファニーカイリーさん

お気遣いご無用。アイリッシュの女性に振り向いてくれなくたって生きていけるんだもん(誰だ。強がりとか言ってるやつは)。

もしかしたら当たり前すぎることをほざいてるのかもしれませんが、若いうちから英語を学んだ人のほうが有利ですよね。聞いたところではこの国で高校留学をしている日本人学生がいるそうな。彼らなんかきっともろダブリン英語を話すようになるんだろうなあとうらやましいような怖いような思いで生暖かく見守りたいと思ってます。

ダブリン英語は田舎英語ですよ。間違いなく。ただし、one of thoseな田舎家語だと思います…すなわち、「都会英語」ってあんまりないんじゃないかなーって。

>ひでかすきんぐ

一瞬想像した。あーたとインド人が舌の長さを比べあっている図。

…想像しなければよかったと後悔した。

確かにどっかよその地に行ったときにそこの英語に違和感を覚えるけどおそらく数日中に慣れるんだと思う。「インド英語必修24時間」とかいうCDを発売したら売れるかな(やめとけ)。

インド人にDELL、またまた舌の長さまで。話題に富んでおります模様。

ちなみにあがたん英語学校は予算の都合で中途解約、先日はカレー粉と小麦粉を駆使してカレー作りました。そのうちUPします。
ではではでは。(どろん)

>縣ン

あれ、わし、返事し忘れてた?

カレー粉でカレー。へええ。いつものカレーとは全く味の違うものができそうな予感。…って、なんでこんな話になったんだ?あ、インド人か。

おらもコメントするだー

 

  私が書いた本に、協力をさせていただいた本です。