リスボン条約否決(誰か解説してくれ)

カテゴリ (現地情報) by Snigel@本館管理人 on 13-06-2008

Tagged Under : ,

まずはこちらのニュースからどうぞ。


(引用ここから)


アイルランド国民投票、EU条約否決濃厚2008年6月13日23時32分


 【ダブリン=土佐茂生、ブリュッセル=井田香奈子】欧州連合(EU)の機構としてのあり方を定める新基本条約「リスボン条約」批准の可否を問う、アイルランドの国民投票は13日、開票が始まった。同日午後の時点で反対票が賛成票を上回り、否決される可能性が高まっている。


 EU加盟27カ国のうち唯一、同国は憲法上の規定から国民投票を実施。1国でも批准できなければ条約は発効しない。否決が決まれば、機構改革をへた新体制下のEU統合は停滞を余儀なくされる。



 地元の公共放送RTEは開票が始まって間もなく「反対が優勢」と速報。その後「43投票区のうち、賛成が優勢なのは6区しかない」と報じた。AP通信によると、司法相は「反対派が勝ったようだ」と語った。


 与野党とも「経済発展には強いEUが必要」との立場から、一致して「賛成」を訴えてきた。カウエン首相は12日に投票を済ませた後、「我々は最善を尽くした」と語った。だが、国民の間に条約への理解が広がらず、事前の世論調査では賛否が接近していた。


 経済統合が急速に進む一方で、加盟国数が27カ国にまで増えたEUは、経済だけでなく、外交や安全保障、地球環境などグローバル化する諸問題に一体的に対応するため、政治統合も強める必要に迫られている。リスボン条約はそのために意思決定手続きの簡素化や、常任議長(大統領に相当)と外務・安全保障上級代表(外相に相当)ポストの設置、欧州委員(閣僚に相当)の数を減らすことによる行政機構のスリム化など機構改革を目指している。


 EU加盟国のうちアイルランドを除く26カ国は、議会で批准を決める。唯一、国民投票を行うアイルランドが条約発効に向けた最大の難関とみられている。

引用ここまで。出典:Asahi.com


本日、リスボン条約の批准をめぐる国民投票がアイルランドで行われている模様。


そもそも、リスボン条約って何よ…ってとこから話を始めなければいけないのですが、実は私もさっぱりわかってません。基本的には読者さんからのツッコミを待つための「たたき台」のつもりで書いてます。反論上等。間違い、予断等は遠慮なく突っ込んでください。


リスボン条約ってのは、どうも「欧州憲法」みたいなもんらしいです。ただし、「欧州憲法」ってのは別にあるらしいのですが、どうもこれがいくつかの国(フランスやスペイン)での国民投票で否決されてしまった。


で、「こりゃまずい」ってことになって、憲法の一番憲法らしいとこ(国旗ちゅうかEU旗ちゅうか)とか国歌とかを省いて、言ってみれば実務的な部分の根幹を決めよう(あるいは強化しよう)ちゅうのがリスボン条約…だと私は理解してるのですが。


なぜかは知らんが(上記の朝日新聞の記事によると「憲法上の規定」で)アイルランドはこの条約に対して国民投票を行わなければいけない。面白いことに、アイルランドが国民投票を行う唯一の国。こりゃメンツにかけても与党はこの国民投票で条約を承認させなきゃいけない。多くの野党ですら、賛成派が多数。つまり、これが、国民投票ではなく議会での投票なら、他の国同様問題なく賛成多数で可決!ちゃんちゃん…となったわけ。


ところが、国民は??になってしまった。私が知り合いとかから判断する限りでは、この条約に批准するとどうなるか、または批准しないとどうなるかってのをわかっている人ってのがあまりいない気がする。EUの発言力が増すってことが自分自身の生活にどう影響を及ぼすかを分かってないような印象を受けた。


で、賛成派は「EUが強くなればEUの中のアイルランドの将来は安泰ですよ」みたいな抽象論で攻めたのに対し、反対派は「EUが強くなったら、地元の病院の設備が悪くなる」だの「税金が上がる」と言った感じのより生活に根ざした主張をしたわけ。その結果、反対派が勝っちゃった…という構図のような気がする。


知り合いに聞いたら、投票に行く…って人は意外と少なかった。おそらく投票に行かなかった人は、どちらかというと賛成派の人が多いんじゃないかという気がする(根拠はないけど、多くの与野党が賛成している事実から考えるとね)。もしそうだとすれば、政府をはじめとする人たちの説明が足りなかった、あるいは下手だったというのが敗因じゃあないかなあという気がするのですが。もっと国民が興味・関心を持ち、棄権する人が少なければ、十分賛成派が勝てたと思うのですが。


あとはね、結構多くの人が言ってたのが、「平日のくそ忙しいのに投票に行けるか!」って。となると、どちらかと言えばヒマなじーさんばーさんとか比較的保守的な人たちが反対票を投じてきたのに対し、どちらかと言えば忙しいリーマンとか比較的リベラルな人が棄権してしまったんじゃないかと。


かくして、人口400万人ほどの小さな国が人口5億人近いEUの中で(言い方を変えれば人口比1%を切る小国が)反乱をおこしてしまった模様。さて、今後どうなりますやら。この反乱のおかげで、果たしてこの小国の発言力が増すのかどうか。私にいわせりゃ、アイルランドの顔の黒い羊よろしく異端児(=困ったちゃん)扱いされるんじゃないかという気がしますけど。


はい、おそらく、上にはかなりの間違いがあると思います。ご遠慮なく突っ込んでください。

すばらしい(当社比)読者様からの声:

実はあがたんもこの件(でなくても)、よく知りません。
しかし大事な決め事がアイルランドだけ!!!が反乱してしまったが為に否決されたと言うのは苦笑です。ドンマイです。

今日は休みです。個人的に壮大なプロジェクトに着手します。
今から楽しみでわくわくです、ふふふふふ。
この件も近く、アップします、では。

私もよくわかっていないので、教えを請う意味でこの日記を書いてみました。

で、EUにとってはドンマイでは済まない騒ぎです。今後、間違いなく再投票することになると思います。可決されるまで再投票するくらいなら最初から国民投票なんてしなきゃいいのに…っていうのは意地悪すぎる考えですかね。

壮大なプロジェクトって…宇宙にでも行くんですか?

投票制にしない方がスムーズに可決する事、間違いないです。
と申しますかEU各国あれど、アイルランド「だけ」が国民投票してるとこ…あげくに否決されたというのがネタ以外の何者でもないでふ。

はい、先程宇宙より帰還しました。やはり地球は青かったです……て、違うです(笑)。「時間の掛かる、手作りモノ」に着手です。
さぁ日本は今の時期、何を作りますでしょうか??答えは60秒後!(うそ)

ネタです。この国そのものがネタですから(をい)。

何を作るか、気になりますねえ。

Wikipediaによると、アイルランドではリスボン条約を批准するには憲法を改正する必要があるということで、国民投票をすることになったようです。

確かに否決がEU全体に与える影響を考えれば、この期に及んで「ちゃぶ台返し」をやってしまうアイリッシュもどうかという意見もあるとは思いますが、「解らないモノにはNO」というのも、それは一つの見識ではないかと思うのです。

どうなるか解らないモノに対してとりあえずその場の「ムード」だけで票を投じてしまった結果、「郵政民営化」とか「後期高齢者ナントカ」が走り出してしまい、今になって文句をタレまくっている日本人というのも、「どやねん!」と思う今日この頃です。

とどのつまりは、今回の否決に関しては、国民にちゃんと説明できなかったアイルランド政府の失態なんでしょうね。

ちゃぶ台返し…って最近のはやり言葉なんですかね。よく聞く気がします。だとすれば、星一徹も草葉の陰で喜んでいるでしょう(死んだんかい)。

Moppieさんのおっしゃる通り、「わからなかったら反対」って態度を日本人が取り始めたら官僚はほとほと困り果てるでしょうね。

おらもコメントするだー

 

  私が書いた本に、協力をさせていただいた本です。