5 月 15 日
愛国心…と聞いてどんなことを思い浮かべるでしょうか。一昔前の私なら、「ウヨクっぽくてなんだか戦前の軍国主義みたいでヤだな」とでも答えたと思います。なんか、愛国って言葉の向こうにある胡散臭さを感じていたような気がします。
ところが、日本を離れてアイルランドなる国に10年近く住んでいると、やっぱりね、自分の国を誇りに思いたいって気持ちが自然と湧いて出てきた気がします。お前はどっから来たんだと聞かれたとき、やっぱり、胸を張って「日本人だ」と答えたいじゃないですか。「オレは日本という素晴らしい国の出身だ」って言いたいじゃないですか。その気持ちって「愛国心」って言っていいと思うんですよね。なのに、愛国心という言葉から、日の丸君が代強要でセンセイが起立しなくて処分…とか、なんだか別の次元の連想がされるのは不幸と言えば不幸な気がします。
なんでこんな話を始めたかというと、今度の中国の地震。うちの会社に5人ほど中国人がいるんですけど、彼(女)らの反応は早かった。地震発生から二日目にして、テンプレメールではない自分たちで自主的に作った(と思われる)メールを社内全体に送りました。くどくど書いてはいたのですが要約すると、赤十字に送るからカンパしてくれという内容。そして、会社の受付に巨大なカンパ用の箱が置かれました。
なんかね、ちょっと感動したんですよ。ああ、これも自分たちが中国人であるという誇りと、そして、お国の一大事を放っておけないという気持ちの表れなのかなあって。
たとえば日本で同じような大震災が起こったとします。そんな時に私はネットのニュースをむさぼるように見ることがあったとしても、「自分」が「主体的」に何かをしようというという気分にはならなかったと思うんですよね。だって、日本から1万キロも離れたアイルランドに住んでいるんです。何もできそうにないじゃないですか。だけど、彼(女)らはすぐにカンパという行動を思いついてそれを実行に移すしたわけ。もし、こういう行為を「愛国心」と呼ぶのなら、それはそれで悪くないなあという気がするのです。
ただねえ、最近の日本と中国の関係の悪化からか知らないけど、ネット上に日本人が今度の地震を「ざまみろ」とか「天罰」だとか言っているやつが結構いることがすごく気になるのです。確かに私も中国に言いたいことはあるけど、だけどさ、下手したら万単位の人がいまだに生き埋めになっているかもしれないというニュースを聞いて「自業自得」なんて言う人の神経が私にはわからない。もしこれが、歪んだ愛国心から来ている発想なら、そんな愛国心はいらないという気もします。
私の願いは単純明快。日本は、これからもずっと自分が胸を張って日本人だと言える国であってほしいと思います。
管理人さん、お久しぶりです。言いたいこと、本当によくわかりますよ。
それにしても同僚の中国人の方、すばらしい。うちの同僚中国人二人はそんなことせず、いつもと変わらず静かにしかももくもくと仕事をしております。どうもあのあたりに親戚や友達がいないらしいので、ちょっと人事って感じなのかも知れませんね。
それにしても天罰とかざまあみろというのは人として間違っていますよね、いくら歴史がどうであれ。。。そんな日本人は日本人と名乗ってほしくないと思います。
今から気晴らしにFamily Guy を見ます。会社のPCで。
ティファニーさん
…なんとまあ、すばらしいお顔が自動で生成されましたな。これ、完全にランダムですので、本物のお顔等とは一切無関係でござりまする。
確かに、うちの会社の中国人たちもどうやらそのうちの行動力のある一人が音頭を取ったような感じです。会社の受付に募金箱を置いたはいいけど、口を大きく開けすぎてて中が丸見え。50ユーロ札ほかが手を突っ込めば簡単に持っていける状態になってます。けっこう不特定の人(配達とかね)が出入りする場所だけに変なことが起こらなければいいなあと思ってますが。
こんにちは、ねこにゃんです。
英語も話せず、本場のアイリッシュミュージックとケルティッククロスを見るぞ!と日本を飛び出して早1週間過ぎようとしています。(まだ1度も出会えてませんが。。。)
おかげで毎日ホストファミリーを困らせています。
自分もたまにネットでそういった中国に対しての文句をたまに見ることがありますね。
そういうのを見ていると私もこの人たちの考えがわからないです。
中国でおきた地震だから別に私には関係ないやと思う時とかありますけど、だからといってザマミロとか自業自得だとまでは思わないですね。
そこまでいくとちょっと自分自身の気持ちを疑ってしまいます。
そのような人間には私もなりたくはないですね。。。
自分には関係なくても、ニュースで様子をみると他人事だろうと下敷になっている人たちが心配にはなります。
新潟の震災が起きた際、中国のネット掲示板などに「今回の地震で日本列島が太平洋に沈めば良かったのに」「もっと強烈な地震をお見舞いしろ」的な書き込みが多数行なわれた経緯があるだけに、今回の中国の震災に対して「天罰だ」「ざまあみろ」との一言も言いたくなる(特に、新潟震災の被災者・当事者は)のも分かる気がします。
>ねこにゃんさん
あれ、まだ1週間なんですか。こらこら、こんなとこ(わしのホムペ)で油売ってないで、ちゃんと勉強しなさい(冗談です)。
でもね、おじさんがアイルランドに来た頃は(おいおい)インターネットなんて今みたいになくてね、日本のニュースなんてほとんど手に入らなかったんだよ(12年前の話をしてます)。
下敷きになっている人は…いい加減厳しい状態になっているでしょうね。きっと救出されると思い待ち続け力尽きてゆく人が今もいるかと思うとやりきれない思いになります(1週間瓦礫の中で待ち続けるってことがどんなに難しいことか。こと、怪我をしている場合)。
>都築てんがさん
はじめまして。
うん。その気持ち、よーくわかるんですよ。例えば、自分の家でボヤがあったときに仲の悪い隣の人間に「どうせなら家ごと燃えてしまえばよかったのに」とか言われたら、隣の家の人間が車をこすってきたときに「どうせなら全損事故を起こせばよかったのに」と思う…そんなことはたぶん自分の中で起こると思います。
そういう負の連鎖を「右の頬を撃たれたら左の頬を差し出す」気持ちで対応せよ…なんてのは確かに奇麗事が過ぎますよね。現実的には全体として悪意<善意であればやむなしなのかなという気がします。
あともうひとつ、まだ私たちは生まれて日の浅いネットというものとどうつきあっていくかがわかっていないのかもしれません。本当に「今回の地震で日本列島が太平洋に沈めば良かったのに」と思っている中国人がいったいどれだけいるのか。
ネットがなければ広まることがなかったこのような「便所の落書き」に対して、私たちがどう対応していくべきなのか、そして、自分が便所に落書きをしたら、それがとんでもない事態を引き起こす可能性があるということ(例の硫化水素の自殺なんかがいい例かと)、負の連鎖がとことんまで広がっていく可能性があるということ、その辺がまだよくわかっていないんじゃないかなあという気がします。
ひできす思うんですが、当事者に近いほどリベンジ的発想には本当はなりにくいんじゃないかなあと。そんなことより「命返して」というのが正直なところじゃないかな。ま、少なくともそんな掲示板の戯言は、少数派の意見だと思いたいです(実際そうでしょ、きっと)。
政治や国や人種や文化とかではなく、人として人の痛みのわかる、そんな世界にきれいごとでもあこがれてしまいます。
あ、またパンドラの箱を開けてしまったような。
確かに、愛国心の話をしてたんだったね。いつの間にかルサンチマンの話になりつつあったよ。
だからね、その「掲示板の戯言」(わしの言う「便所の落書き」)が力を持ちすぎてると思うわけ。ほっとけばいいのに。
人としての痛みがわかる…ってほんっとに言うのは簡単。でも実際には貪瞋痴に支配されちゃってんだよなあ。確かに、仮にきれいごとだとしてもその気持ちは持つように少なくとも努力はしたいですな。
>Snigelさま
「愛国心」=「日本を愛すること」と定義するならば、
「今の日本の政治体制を肯定すること」とは違うとは
思うのですが、日本国内で「愛国心」という言葉が
出てきた場合は、たいがいイデオロギーがらみの文脈に
なってしまうのが、悲しいところです。
実は,、”patriotism”と「愛国心」は指しているものが
かなり違うのではないでしょうかね。
Patriotと聞くと、アメリカのあのミサイルを思い出すんですよ。よりによってミサイルの名前に「愛国」。考えてみると、愛国心という言葉がイデオロギーで語られるのは別に日本独特ではないのかもしれませんね。
はじめまして! Snigelさん!
4年前程前によしなごと情報掲示板に書込みをしたことがありますが、もう忘れておられると思いますので、「はじめまして!」とご挨拶させて頂きます。
「地雷を踏んでるみる」などと言わずにこういった話題についてまじめに意見を交換することは重要だと思います。
私は、現在、赤道に近い軍人出身の指導者を擁するSという国に住む日本人です。
私も、10年ぐらい前であれば、愛国心という言葉に怪しさを感じていました。でも、今は特に怪しさは感じません。愛国心といっても具体的な内容によって判断しなくてはならないと思います。
まだ、S国に来て(海外に住んで)極めて日が浅いにので別に海外在住だからという訳ではなく、日本と外国の国々を日本に住んでいる時からいろいろと比べててて、ある意味、日本は本当に出来ている国だと思います。
S国に比べれば、日本は政府に効率性は低くスマートではない。
諸制度も複雑かつ理解しにくい。
でも、それらの非効率性や複雑さにはいろいろな背景からそのような制度が出来上がっている訳で、S国のような人口が極めて少なくて、民主的な議会が存在せず、与党と官僚機構が一体になっているような国とは比較できないだと思います。
また、S国のナショナリズムは上(政府)からのナショナリズムが主で、国民がナショナリズムに関して考えることはほとんどしない。ナショナリズムだけではなく、政治について考えることをほとんどしない。
日本も、国民の政治意識が低いだとか、幼稚な愛国主義やその反対の反愛国主義が一部の層に蔓延しているだとか、政府が非効率だとか、与党も野党も衆愚政治だとかいろいろな問題があると思いますが、民主主義と言論の自由が確保されているというのはすばらしいことだと思いますし、私はそれを日本人として誇りに思います。
私は、日本人として、S国にいても日本がよりレベルの高い民主主義国家になることを願っていますし、在外選挙にも参加するつもりです。
愛国心と言っても、S国のような十人一色の愛国心ではなく、十人十色の愛国心(私は、民主主義国家としての日本を愛する。)ということで良いのではないかと思います。別に、反中国、親台湾を掲げているような連中だけが愛国者ではないはずです。
4年前ならほとんど初めましてですね。でもあえて言いたい。「おかえりなさい」
S国がホントに多種多様の多民族国家、あんなに狭い国の中にいろんな言語が入り乱れているのに対し、日本は乱暴に言えば単一民族国家(アイヌ民族などを侮辱するつもりは毛頭ありません。が、統計学的には完全に少数派であることは間違いないかと)。ここにも違いがあるような気がしますね。
で、多種多様な人種がいる以上ナショナリズム的な発想で国をまとめようとするのは為政者の視点としては間違っていないと思います。それがいいのか悪いのか、日本は「ほぼ」単一民族であるがゆえにその発想がないのかもしれませんね。
忘れちゃいけないことはS国の現在の繁栄。独裁者のおかげで現在の繁栄があるのも事実ですよね。「独裁者」と聞くと良くない印象しか受けないのですが、その独裁者の為政のおかげでなーんの資源もない小さな国が繁栄を続けているというのは注目に値すると思います。
Snigelさん、お返事ありがとうございます。
S国をどう評価するのかという議論はあると思うのですが、ここの国民にはなぜそのような議論が(特にシンガポールの外に)あるのかを理解してほしいと思いますね。
私としては、あくまでも外国人という一線を守った上で、Snigelさんと同じく是々非々の立場を貫きたいと思います。
ここの為政者がスマートであったからこそ、この国の繁栄があるのは事実だと思いますが、国民はそのことを忘れやすく、また、為政者も国民から権力を預かっていることを忘れやすい(ここの国民は為政者に権力を預けていることを忘れているのかも?)というのは世の常でしょうか...